3/12/17

Sony α6300 + SEL90M28G. 4K


                   クリプト類の仏炎苞にハエを呼ぶ方法を見つけました。
                 飛来するハエの殆どがメスなのは、産卵に訪れているからです。
                 リップを腐肉に偽装した仏炎苞のクリプト種はあまり強い臭いを
                 出しません。
                 コルダータ種やシュルツイ種など、腐肉に偽装していないリップ
                 のコンプレックスのクリプト類はリップの形状をラッパ状にして腐肉
                 臭発散効率を高めてハエ類をケトルにおびき寄せて受粉率を上
                 げているようです。

                 ヴィローサ種やストリオラータ種などのチューブが極端に細い種
                 類はアリ類や超小型のハエ類による受粉に頼っているようです。
                 チューブを極端に細くする事で、ハエ類等の捕食者であるミズグ
                 モ類の侵入を防ぐ効果もあるのでしょう。 

                   マタケンシス種のリップ先端が地面に向かって曲がっているの
                 は、蟻の侵入を受け入れやすくしているように観えました。
                 ケトル内に何か蟻をおびき寄せる工夫がしてあると考えられま
                   す。
 
                 昆虫類による受粉手段を選択せず、或はその本来の手段を捨て
                 て種子を作ることなく拡散する方法を獲得したクリプト類はラン
                 ナーで拡散します。
                 これらのクリプト類は腐肉臭を出さないのか、鼻を近づけても殆
                 ど匂いを感じません。
                 新たな拡散方法を獲得した種類は従来の形態を捨て去る事で
                 身軽になり、更なる種の存続と拡散効率に賭けるのです。
                 
                 昆虫類やクモ類とクリプト類の関わり合いを観察するのは時間が
                 経つのを忘れる程興味深いものですが、その瞬間を写してパチリ
                 して絵にすると、後日更なる余韻が楽しめるのです。    
                   
                   その他、イトトンボは占有行動のためにリップの先端を占領して、
                 付近を飛翔する他の個体を盛んに威嚇しています。
                 クモ類はリップの先端から糸を引いて付近の葉などにつないでメ
                 イ蛾等の小型蛾を捕食しているようです。